谷沢永一語録

■運を引き寄せる十の心得

①「サムシング・グレイト(宇宙創造主,神)」への畏敬の念を持つ
②声をかける⇒友達ができる一番の近道
③尊敬する人を見つける
④誰かに尽くしたいという気持ちを持つ
⑤アクションを起こす
⑥孤独を悩まない
⑦目先の仕事の手を抜かない
⑧準備を怠らない
⑨運は人のかたちをとってやってくる,と知る
⑩嫉妬心を持ちすぎると身を亡ぼす

運は人との出会いや関係の中で芽生え育つものであるから,自分の内に閉じこもっているような人にはなかなか運は巡ってこない。逆に言えば,不遇な人には友達がいない。

可愛気がない人には運が素通りする。
①自尊心がありすぎる。
②物知りぶる。
③他人を褒めない
④譲りの気配がない
⑤過去に一度も他人に手をさしのべたことがない。


■道理に天の意思あり
「ツイた運」と「逃がした運」の両方がある。運が先方から自分の方へ来てくれるものか,または自分からその運を取りに行くものか,その二つの事の判断の仕方によって,人生の成功と失敗の違いが自ずから分かれる。


■苦言について
人を衝き動かしているのは嫉妬心と自尊心。苦言は自尊心を傷つける。それ故に,苦言は嫌われる,嫌がられる,恨みを買う。
苦言を呈したり,それを聞いて行いを改めたりする習慣は日本にはない。日本社会では褒めることが社交の秘訣だから余計な忠告はしない方がいい。
目先の利益より無用の用。
幾つになっても人は「新人」

 

■モノの道理

言葉というのは厄介な性格を持っている。人によって定義の仕方が違うことがあるから。
人心とは何かといえば,「大勢順応」であり,「権威尊重」であり,「慣例遵守」である。
世の中を動かしているのは道理。そのもっと奥の深いところで世を動かしているのは嫉妬心と自尊心。
「隣の貧乏 鴨の味」
「隣に蔵立ちゃ儂(わし)や腹が立つ」
「この世は舞台,人は役者」(シェイクスピア)
議会はすべて演出。一から十までお芝居。

新聞で信用できるのは,「ラジオとテレビの番組表」「スポーツ欄」「殺人事件を報じる三面記事」だけ。この3つだけは嘘が書けないから。
金銭や物品のやりとりは人間社会の潤滑油
賄賂が問題とされるのは民主主義と見なされる政治体制の下だけ。
民意は現実には存在するものではない。真の民意とは投票に行かない人の肚の底にある意見
言わんとする内容を幾重にも儀礼化して,結局はごまかし通すのには漢字が最も適している。(長沢規矩也)